人間関係が希薄な近代社会。

一体全体、希薄な人間関係を持つ人はどんな特徴があり、そしてどんな人間関係を築いてしまうのか、それを考えていきましょう。

 

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人間関係が希薄な人の特徴とは

人間関係が希薄な人の特徴とは自分よがりになってしまう事でしょう。

人は比較の世界で生活していますから、他人とは要するに比較対象なのです。

 

その比較対象たる人間に会いに行かないという事ですから、判断材料も会話もなにもへったくれもなくなり、結果的に人間関係面ではいい関係を築く事は難しくなります。

 

詳しく見ていきましょう。

 

独善的になりやすい。

まず希薄な人間関係のままであると、人は独善的になりやすくなると言えます。

 

他人との協調だとか、他人との意思疎通だとか、そういった事を通じて何かを成し遂げていくのが人間関係の基礎部分です。

その基礎になる人間関係が文字通り、存在していないとすれば、自分の意見だけしかない世界で、自分だけの思いだけで生きているなんてことになりますから、当然独善的な事になりやすいです。

 

仮に営業先の人と昼食会の1回でも2回でもあれば、

  • 相手を思う言葉遣い
  • 相手を思うマナー
  • 相手を思うちょっとした配慮

といった、相手と自分の関係を考えた動きをする事になるでしょう。

 

学校生活でも、

  • 授業を受けている同じクラスの人への配慮
  • 誕生日を迎えた友達への語り掛け
  • 怪我した友人への見舞い

と、色々な事が出来るはずです。

 

これらは人間関係があっての事ですが、それがすっぽ抜ければ当然自分よがりな、独善的な人が出来るという事になりますよね。

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世間知らずになりやすい。

希薄な人間関係を継続すると、しばしば世間知らずになります。

 

他人とのコミュニケーションには、よくトレンドになっている事件や事故と言ったものが上がる訳ですが、人間関係が希薄であれば”話題に取り上げる必要性”すらないので、事件そのものに興味がある人でもなければ、しばしば世間知らずになってしまうのです。

 

例えば、身近な地区で起きた強盗事件。

人間関係がある人であれば、こんな会話が行われます。

「そういえば、○○地区で強盗事件が発生したらしいですよ!」

それに対して、

「へぇ~、そんな事件があったのか!」と返し、知らなければ「それ何の事件なんだい?」と質問を飛ばし、結局知識がそこらじゅうにいきわたる為結局世間で起きている様々な問題をちゃんと理解できる人になっていきます。

 

所が人間関係が希薄だと、そういった動きが薄い為、世間の平均値と比較して”知識が偏り”やすくなります。

結果、世間知らずだという評価を下されるという事なのです。

 

 

自分の時間を大事にしている。

人間関係が希薄な理由の1つは、自分の時間を大事にしたいという心が元でもあるのではないでしょうか?

 

人間関係というものは、時間がかかります。

  • 会社の同僚に食事会に誘われた…
  • 同級生の誕生日会に呼ばれた…
  • 隣の奥さんと一緒に高級デパートでお買い物…

と、例を挙げたらきりがありませんが、どれも一定の時間を要してしまいますよね。

 

なので、時間が大きく削られてしまうのです。

 

この時間を使う事が煩わしいと考えれば、希薄な人間関係を自分から作っていこうと考えるのも納得できますね。

 

自分からそういう人間関係を作りに行っているのですから、ある意味孤独な人とも言えるのかも知れません。

 

自分の時間を大事にする考え方から、あえて希薄な人間関係を選んだなんて事も十分に考えられますよね。

 

人間関係の希薄化による影響とは?

では人間関係が希薄化した事でどんな影響が出るのでしょうか?

 

具体的には、他人への理解不足が加速して問題行動を取るようになるのでは?と考えます。

 

他人を理解できない事で、ギスギスした社会になる。

希薄な人間関係が続くと、他人に対する理解が欠乏しやすくなります。

相手がどう感じて、相手がどう思っているのか理解する事が難しくなってしまうのです。

 

例えば、多くの他人を見てきた人であれば

  • 怒りっぽい人
  • よく笑う人
  • 自信が無さそうな人
  • 自分に無理を聞かせている人
  • 楽しそうな人
  • 空しそうな人

と、色々な人間に会う事になるはずです。

 

そこで、自分と比較を行い

  • 相手は何処が弱点か
  • 人間にはどんな傾向があるか
  • 自分は何が突出し、何が苦手なのか
  • 人間関係はどう構築されるべきなのか

と言った事への理解を強めるのですが、希薄な人間関係が余りにも続けば他人への理解ができにくくなります。

 

例えばネットなんかが他人への理解不足がよく出る場所ではないでしょうか?

 

ネットで独りよがりな意見を連発しやすい

人間は白か黒、0か1ではありません。

ですから事件や事故を見る際も、何かの評論を行う際もやはり0か1でとらえるのには何か問題が発生するのです。

 

ところ変わってネットでは、極端な意見が望まれる傾向にありますね。

自分に意見は正しいという前提で会話が進み、自分の意見が間違っていると指摘する意見を全否定するみたいな感じに。

 

こういう意見が出る理由の1つに、希薄な人間関係があげられるのではありませんか?

希薄だからこそ、考え方や知識の含蓄が薄くなりがちになるのです。

 

仮に多くの人との繋がりがあると、他人との関係や考え方を引き出しに幅を持った意見が飛び出るはずです。

「かつて揉めた時、寛容な人物も居れば不寛容な人物まで居た」

「鋭い視点を持っていたあの人なら、こう論評するだろうな…」

と。

 

それが希薄な人間関係であれば、当然”意見の幅”も狭くなってしまうのです。

そうならば当然の事ながら、自分よがりな意見を吹聴し続ける事になります。

 

まとめ

まず希薄な人間関係を作る事で、

  • 独善的になりやすい。
  •  世間知らずになりやすい。

と言う特徴が出ると述べさせていただきました。

また、

  • 他人を理解できない事で、ギスギスした社会になる。
  • ネットで独りよがりな意見を連発しやすい

と述べさせていただきました。

 

 

友人関係を無理に作りに向かう必要性は、無いです。

ですが、独善的になってしまう事態だけは避けた方がいいでしょう。

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