仕事でも部活でもなんでも、チームで運営をする方々にとっては、モチベーション問題というのは中々にシビアな問題として突き刺さりますね。

 

このモチベーションの問題を解決する基礎的なテクニックを紹介いたしますから、まず使っていただければと思います。

 

チームのモチベーションの上げ方とは?

チームメンバーの行動に期待を寄せる。

同じ仕事をするメンバーに対して、適度に期待をかけるといいです。

 

期待をかけられるとその人は”その期待に応えようとします”

 

これは心理学用語で、「ピグマリオン効果」といいます。

 

特に部下を持つ身分の方であれば、このピグマリオン効果を狙った話し合いというのは有効打になります。

 

部下が経理部の方であれば、「昨日教えた仕事はすっかり慣れたようだね。じゃあ今日は僕の指示なしで仕事やってみよう!」と言った感じに”1歩上を進ませるような指導”をします。

 

すると、部下はそれに応えようとします。

「上司の○○さんが、僕の行動に期待してくれている!更には僕の成長にも期待してくれているぞ!これには応えねば!」

 

と言った感じの心情になります。

 

ただ、この期待はあくまでも”期待の域を出ないほうが良いです”

 

「期待に応えないと○○にするぞ!」のようなニュアンスでは、ただの押し付けに感じられてしまいます。

 

相手も自分も違和感を感じない程度に、あくまでも自然な流れで期待を寄せましょう。

 

コミュニケーションを増やす

突然ですが、コミュニケーションもなにもない職場をどう思いますか?

 

僕は息が詰まりそうになります。

 

だからこそコミュニケーションを取り、部下と上司の間でいい雰囲気を作り出す工夫を挟む事でチーム全体のモチベーション向上の役に立ちます。

 

誤解してほしくないのは、仕事の時間を30分削ってコミュニケーションの時間に当てねばならない、とか、無理やり話題を作り出さないといけないという意味ではないのです。

 

朝会った時に自分から能動的に目を合わせて「おはよう」と言うだけの事なのです。

 

部下が持ってきた書類を審査した時に、「良くできているね!」と目を合わせていってあげるだけの事なのです。

 

お茶を汲んできてくれた誰かに、「ありがとう」と目を合わせてハキハキと言って上げる事なのです。

 

つまり、いつもの動作に相手が喜ぶしぐさや、喋り方を含めるという事です。

 

 

チームメンバーをちゃんと励ます。

これは、もし困難・苦難等に組織が見舞われている場合の処方箋です。

 

困難・苦難な状況に置かれていますと、チーム全体がだんだんと怖気づき始めると思います。

 

そんな時は、リーダーがチームメンバーを励ます事で見守られている安心感へと繋がり、結果モチベーションが保たれるようになります。

 

もし自分のチームが困難な仕事や、終わりが見えない仕事に怖気づきそうであれば、毅然とした・しれっとした態度で励ますと良いです。

 

「大丈夫だよ、このくらい!」「前もっとひどい状況を乗り越えられたから、今回も乗り越えられるよ。」「どうって事ないぞ、この程度。」

と言った感じです。

 

最終的に、部下が「ああなんだ。大したこと無いんだ。」と思わせればこちらのものです。

 

何よりこの勇気づけ・励ましは、励ました側の人間の勇気づけにもなったりします。

言葉で、態度で何かを表現することで、自然とそれに体がなじんでいくからです。

 

チームメンバーをちゃんと褒める。

チームメンバーが成果を出したなら、ちゃんと褒めるべきです。

 

褒められたら大抵の人は喜びます。単純な事ですが、意外とこういった単純な事が出来ていない人と言うのは多いのではないでしょうか?

 

下部に褒める時の注意点等も記述していますから、部下の功績を褒めてみて下さい。

 

・事実に基づいて褒める事。

何でもかんでも褒めればよいという事ではないです。

 

チームメンバーがやってくれた行動を1つ1つまとめて、

“何がチームの為になったか?”

“何が全体の利益になったのか?”

を、見直すという事なんです。

 

そのうえで褒めるという事なのです。

 

本心からではない褒め言葉では意味がありません。

 

規範になる行動を取るように努める。

「部下とはかくあるべきである」というイメージが出来ている場合は、まず本人がそのイメージに沿った行動を取るべきです。

 

ここまでチームのモチベーションを上げる為の様々な提言を行ってきましたが、この提言はあくまでも自分から能動的に行って初めて意味があります。

 

あくまでも押し付けるのではなくて、自分から”チームのあるべき姿”を再現する必要があります。

 

受動的な人より、能動的な人に人はついてきます。

 

モチベーションでも人間関係でも何でもそうですが、能動的に動くことでしか変革は起こらないです。

 

だから、まず1つでも良いですから上記で触れたモチベーションを上げる活動を、何か1つやってみましょう。

 

 

まとめ

・チームメンバーの行動に期待を寄せる。

・コミュニケーションを増やす

・チームメンバーをちゃんと励ます。

・チームメンバーをちゃんと褒める。

・規範になる行動を取るように努める。

ですね。

 

 

チームのモチベーションを底上げする事は、短期的に見てすぐに業績に良い影響を与えるものではありません。

 

ですが、モチベーションの向上を意識した組織の方が、長期的に円滑に回る組織となってくれるはずです。