「いい人になりたい…」

こう考えている人は数多く居るかと思います。

 

いい人になろうとお考えの人はそれだけ向上心がある方でしょう。

性格面を向上させて、より良い人間関係を構築したいと考える気持ちも解ります。

 

この記事では、いい人になりたいという人へ、どのように考えて行動すれば良いのか、そのヒントを述べさせていただきます。

 

いい人になろうと考えるなら、win-winの関係を考えよう!

いい人というのは疲れます、理由は簡単で、いい人になろうとすると大抵の場合、他人に自分を合わせていくようなことをすることになるからです。

そういう時、自分の思いがないがしろにされてしまいます。

自分の意思もないがしろにされてしまいます。

1日や2日ならどうにかなると思うんですけど、これを延々と繰り返すとやがてあなたの気持ちがポッキリ折れる日がやってきます。

 

「なんだか自分が自分じゃない気がする…」

「なんでこんなことしてるんだろう…」

という気持ちに襲われてしまうのです。

 

ですから、いい人になろうとするよりも win-win の関係を築こうと考える方がより健全だと考えてます。

win-win の関係というのは、相手も私も好ましい状況を作るという意味です。

 

自分が一方的に損をするとか、相手が一方的に損するとか、そういうものではなくて自分も相手も幸せになるように取り計らうことを、 win win の関係と言います。

さて win-win の関係を築こうと思えばどんなやり方があるでしょうか?

僕は、自分の喋り方や自分の思いを無碍にするのではなく、ただ純粋に相手が喜ぶであろう行動を取ってあげることが第一だと考えます。

大それたことをする必要はありません。

 

疲れている時に飲み物の一本でも差し出すとか、書類の処理を遅れているならそれを手伝ってあげるとか、誕生日のことを覚えておいてあげて何かプレゼントを差し上げるとか、そういった小さな配慮をひとつずつ重ねていくことが、 win-win の関係に直結すると考えます。

 

人間は受けた好意は返すという習性があります。

なので、人が喜ぶことをしてあげることで相手はあなたに好意を返してくれるのです。

一方、”いい人になろう”とすると相手の評価を操作するというニュアンスが含まれますよね。

何かを差し出した結果相手から何かが帰ってくるかもしれませんが、相手の好意をコントロールしようとしているわけですから、当然コントロールされた相手はあなたの考えに感づいた時、気持ちよくないでしょう。

そして何よりあなた自身が疲れてしまいます。

 

なので、ほんの小さな配慮で構いませんから、それを積み上げていくところから始めてみてはいかがでしょうか?

そういう、小さな配慮を相手に向けることができる人は、例えば、多少を怒りっぽい性格であっても別にどうとも悪く思われません。

 

人は結局、表面的な行動ではなくその人の中身を評価するからです。

1日2日の関係なら表面的なところの評価で済みますけど、長いお付き合いを考えると結局は内面が大事になります。

 

自分自身か、身近な誰かの”嫌な部分”を感じていませんか?

身近なところに存在する、”嫌な部分”に人間は目がいくものです。

親とか、親友とか、自分自身とかそういった近しいところにいる好ましくない性格の持ち主をを見て、嫌だなという思いを感じた人は多いと思います。

 

例えば、

  • 親の人を叱り飛ばす性格
  • 友人の悪口を平然と他の友人に言ってしまう性格
  • 自分自身の怒りぽい性格
  • 自分自身の暗い性格
  • etc…

そういうものをまざまざと感じた結果、それをどうにかしなきゃという思いが湧いてきて、いい人になろうと考えてしまったんだと思います。

 

結論からいいます。

能動的にいい人になろうとする必要はありません。

 

なぜかというと、いい人というのは不自然なうえ、疲れてしまうからです。

 

 

相手の評価が全てな”いい人”は疲れるだけ

さて、いい人というのは実は非常に疲れるんです。

 

相手の評価を良くするために様々な努力を積み重ねるわけですが、自然にナチュラルに振る舞うことができずにいるわけですから、ある意味ずっと精神的に張り詰めぱなしという状態になるわけです。

これでは気の休めようがないですよね。

 

そして、24時間体制で自分の気持ちを押し殺して相手の様子を伺う。

これでは健全な人間関係は築けないと思います。

自分のダメな部分は、「認知」する所がスタート

ただ自分の弱点や悪いところを放置していいとは言っていません。

少しずつでいいですから改善していく必要があります。

あなたがいい人になろうという意思を持っていたのなら、改善の余地があります。

自分には悪いところはないと思ってる人に関しては、何を提案しても受け入れられませんから、何もテコ入れできないのです。

いい人になるには、悪い部分を取り除くだけでいい

もし自分の悪い点を改善したいと思うなら、悪い点が出た瞬間を自分で意識できるようになるところから始めましょう。

 

例えば、怒鳴る度に、「悪い点が出たなぁ」「怒鳴ったなぁ」と。気づくことができれば合格です。

次は、怒鳴る前に「怒鳴ろうとしてるねぇ、自分は。」と、自分で自分を実況することができれば、同じミスを犯さなくなります。

この時は、客観的で冷静だからです。

 

この、自分で自分を実況するという考え方は非常に万能で、混乱した時や、怒れた時に、自分を客観視することができる有効な方法になってくれるからです。

 

これを何回か繰り返していると、心の中で「あー、怒れたな」と唱えて終わりになるようになります。

そして最終的に、そもそも怒るということをあまりしなくなります。

 

対策は、それだけで十分です。

後は相手を尊重する行動を取ってあげるだけで、あなたの悪くない部分はそのまま残しておけばいいのです。

 

これで、自然に受け入れてもらえるようになることでしょう。

 

まとめ

 

まとめますと、

  • いい人になろうとするより、win-winの関係を考える。
  • 相手の評価が全てな”いい人”は疲れるだけ
  • 自分のダメな部分は、「認知」する所がスタート
  • いい人になるには、悪い部分を取り除くだけでいい

ですね。

 

いい人になろうとするのではなくて、相手も自分を大事にする win-win の関係を築き上げることが大事と述べさせていただきました。

 

いい関係というのは取り繕うものではなく、もっと自然な、相手への配慮とか、相手を思う真心とか、そういったもので築き上げられるべきです。

 

配慮ができていて、あなた自身の悪い点が改善されているなら、もう後は 自然に振る舞えばいいんです。

いい人の振る舞いをしようとしなくても、大抵の人はあなたを受け入れることでしょう。

ほとんどの人は、多少意見や考えが違ったところで、それを受け入れる余地を持っているからです。

 

あなたの人生の一助になれば幸いです。