何でもかんでもすぐに決めつけて来るうえ、頑なに自説を曲げようとしない頑固者は、一体どんな心理で動いているのでしょうか?

 

  • 自分の意見に絶対の自信を持っている。
  •  生き方・考え方に”独自の強いこだわり”がある。
  •  新しい物を受け入れずに生きてきた。
  •  積み上げた物が多く、それに基づいて短絡的に答えをだしてしまう。

こういった考えが、頑固さを生み出していると考えます。

 

そしてそんな頑固者を説得する為には、

  • 相手を尊重する話し方をする。
  • 確たる証拠をもって説得をする。

といった小さな配慮で上手に回るはずです。

 

詳しく見ていきましょう。

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頑固な人の心理

自分の意見に絶対の自信を持っている。

頑固な人は自分の意見に絶対の自信を持っています。

 

何もあの頑固さは、無鉄砲な頑固さではないのです。

心の内側にある種の自信というか自信のある考え方を持ち合わせていて、それを根拠にして頑固な態度になってしまっているのです。

ですから、この手の人物に何か意見を申し立てをしよう物なら、平然と跳ね返してきます。

そうやって喧嘩すんでの所まで話が進む訳です。

 

意地でも自分の意見を曲げないこの態度に、辟易とする人も出るでしょうし、嫌な思いをする人物も出る事でしょう。

 

生き方・考え方に”独自の強いこだわり”がある。

生き方・考え方に”独自の強いこだわり”を持っている人も頑固者になります。

例えば生まれながらにして、「家族とはこうだ!」「人間関係とはこうだ!」と強く教え込まれていたとするなら、その子は成長した後にその教え込まれた内容が”こだわり”と化し強く固着するようになります。

 

よくドラマなんかで「娘さんを下さい」と親にせがんで、それに対して「お前に娘はやらん!」とか言っている場面をよく目にするかと思います。

これはまさしくこれで、

  • 威厳のある父を演出する
  • 父と婿の関係を叩き込む

と言ったものが本人の中で”独自の強いこだわり化”してしまい、それが結果的に頑固な行動を誘発してしまうのです。

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新しい物を受け入れずに生きてきた。

新しいもの新しい文化新しい哲学…新しいものというものは時代の変化と共に次々に現れますよね。

その新しいものを取り入れずに生活をし続ける事で、自分の意見しかない世界に”引きこもる”事になってしまい、結果、考え方が偏ってしまい頑固になるという事もあります。

 

歳を召した男性に多いのですが、いつも同じニュース、新聞、人間関係、を続けていて、新しいもの新しい考えに当たろうと考えない人がいます。

この手の人物は頑固になる傾向にあります。

昔の考え方、固定されたある考え方に頭が固定され身動きが取りにくくなってしまっているからです。

 

一方頑固でない人は、新しい考えを簡単に受け入れます。

社会の変化や変異を敏感に感じ取りそれに合わせて”自分サイド”を変化させていくことが出来るのです。

 

頑固さの原因の1つは、新しい物を受け入れる事しない生き方にもあるのです。

 

積み上げた物が多く、それに基づいて短絡的に答えをだしてしまう。

長年の経験が積み重なる事で、もう複雑に物事を考えなくても答えを叩き出す事が可能になるようになってきます。

囲碁でも将棋でも、最初こそは参考書や師匠の様子をみながら徐々に初めていきますが、最終的に自信が上級者になると”ほぼ何も考えずとも”あるべき場所に駒や碁を置けるようになってきます。

 

そして、”ほぼ何も考えずとも行動がとれる”事は、頑固につながります。

例えば会社経営。

人事採用について道で上司と若手社員が話し合う時でも、頑固な上司はかつて自分が培ってきた経験を元に「これは、こう」と直球に答えを叩き出してしまいます。

それに対して若手の社員が、「今の人は~で、~。」と言っても聞き入れてもらえないのです。

かつて自分が人を採用した時の経験や記憶で、この時はこう、あの時はああと、無意識に動けてしまっているからです。

 

傍から見ると、無差別に無意識に断定してきているように見えるかもしれませんよね。

でも頑固な人はそれになかなか気づきません。

 

頑固な人の特徴

自分の世界観を変えたくないと考えている。

自分の中にある特定の考え方を変えたくないと内心では思っています。

人事はこうであるべきだ、妻はこうであるべきだ、人間はこうであるべきだ…と言った形にある考え方を保持しようとするのです。

 

自分の世界観を保持する事で、自分らしさを演出しようと考えているとも言えますね。

自分の考え方を崩すと、自分が自分ではなくなるのでは?と思っている事もあります。

 

意見をコロコロ変える事を良しとしない性格、とも言い換える事が出来ますね。

 

頑固者の親もまた頑固な人

頑固者の親もまた頑固である事が多いです。

子は親を見て育つということわざがありますが、あのことわざの通り”親から頑固な考え方”を教わってしまっているのです。

 

例えばある子の親が頑固者だったとすると、子供は頑固な振る舞いをする親を見て育つ事になります。

子供はそんな親を見て「人間関係はこのように築けばいいんだ」と感じ取り、子供も親の頑固な所を真似し始めてしまうのです。

 

かくして、代々頑固な性質が受け継がれていきます。

 

融通が利かない。

頑固な人は融通が利きません。

別の考え方・やり方がいくらあっても頑固ではそれを受け入れる事が出来ないからです。

 

例えば家族でお買い物に出た時手持ちのお金が不足して借りたいと考えたとしましょう。

相手が頑固者で”お金は貸さない”と言う信念の持ち主であったとするなら、当然お金を引き出す事は不可能になります。

何を言っても自分の中の”お金の貸し借りはダメ”が全面に出されてしまうのです。

 

一方融通を利かせる事が出来る人は、自分の中にあるルールに別の解釈を入れ込んだり、例外的な処理を許したりするができるようにもなるのです。

 

頑固な人は、融通が利きにくいです。

 

何でも決めつけてしまう。

長年の経験・知識を持ち合わす年長者はしばしば”決めつけ”をする事があります。

「男はこうすべきだ」「女はこうであるべきだ」「正社員として生きる事が大事」「宗教は危ない」etc…

こういった決めつけを即時に行い、そしてその意見を曲げる事はまずない為、「頑固な人」の烙印を押されることになります。

 

一方の融通の効く人は、色々な意見や考え方を柔軟に受け入れる事が出来ていますから、そういった決めつけを執り行う事はしません。

「例外的な話もあるのでは?」「それは違うのでは?」「こういう考え方もあるじゃないか」と、幅広く色々な考えを持つ事が出来るようになっていますから、頑固とは正反対の位置にいるとも言えましょう。

 

頑固な人は何でも決めつける傾向にあります。

 

心に深い傷(トラウマ)を抱えている。

心にトラウマを抱えている時も人は頑固になる事があります。

これはどちらかと言うと病的な頑固さですね。

 

自分が過去に嫌な経験をさせられ、それに対して強い恐怖心を植え付けられたことが原因で”何かに対して頑固”になってしまうのです。

 

例えば結婚詐欺にあってしまった女性が居るとしましょう。

結婚前提にお付き合いしていた男に結構な金額をだまし取られたこの女性は、そこで受けたダメージが元になり次に結婚した男性に、お金を貸すとき・渡すときに逐一サインや判子を求めるようになったりするのです。

当然男サイドはこんな煩雑な手続きを踏みたいとは思いません。

「こんな手続き面倒だよ…」

「夫婦なんだから信じてくれても…」

と言っても聞き入れてはくれません。

頑固に拒否されてしまいます。

 

トラウマが元で頑固になった人へは、そのトラウマを少しずつ解消させていくよう取り計らうといいでしょう。

 

権威を振り回すのが好き

いわゆる”調子に乗っている”人も、頑固になります。

自分が偉いんだという傲慢な思い込み、他人への配慮の欠如が、頑固な性格を作り出すという事なのです。

 

学校で、何かのコミュニティで活動をする際に自分が偉い役職に付いたとたん態度が変わる人物がいますよね。

これがまさに権威を振り回す人で、自分の権威性を他人に押し付けるべく頑固者としての行動をし始めてしまうのです。

 

他人から見たらいい迷惑ですが、自分からは決してこの態度を改める事はしません。

自分の権威性を人に誇張しなくては気が済まないからです。

 

頑固というか、支配欲の強さの表れだとも言えますね。

 

頑固な人を説得するには?

では頑固なタイプの人間をどう納得させればいいのでしょうか?

 

相手を尊重する話しかたをする。

拒否から入る交渉は誰しもが不快感を表します。

当然頑固な人に対して拒否的な姿勢を見せたら、頑固な態度をより強めてしまう事でしょう。

 

なので、頑固な性質なのを認め、相手の意見をちゃんと受け止めたうえで改めて自分の意見を述べるようにするのです。

具体的には、相手が「○○!」と言ったらその○○をいったん受け入れて上げるのです。

 

そうしたうえで、自分の「××」と言う意見を述べるようにします。

すると、相手は自分を無碍にされたとは感じないでしょうし、相手に大事にされた事を感じ取れば相手も自分を大事にしてくれるようになってきます。

 

確たる証拠をもって説得をする。

頑固な人間は。意地を張っている人間とはまた別物です。

なので、ちゃんと証拠をみせる事が出来れば、駄々をこねるなんて事はしないものなのです。

 

例えば営業のやり方で頑固な上司と意見が対立したならば、証拠として上手く行っているやり方で運用し、実際に上手く行っている証拠を上司に見せるのです。

すると、合理的な証拠を見せられた上司はかつての自分が積み上げだ色々な考え方が通用していない事に気づき、貴方の意見を取り入れやすくなります。

 

確たる考えを元に頑固な人は動きますから、それに対する新たな考え方を吹き込んだとも言えますね。

 

まとめ

頑固な人は意地を張っているのではなくて、自分の中に確たる考え方があるからこそ頑固になっているという事が解って頂けたかと思います。

 

そして、少なくとも本人の心の中では合理的に動いている訳ですから、やはり合理的な答えを提供する事で相手を動かす事が可能とも言わせていただきました。

 

良く言えば、頑固な人は自分の考えをはっきり持った人だ、と言えますね。

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