ゆとり世代は、何かと扱いに困る世代として注目を集めています。

非常識だとか、言った事しかやらないとか、そんな事を良く言われていますよね。

 

今回はそんな扱いにくいゆとり世代を、どのように育成したらいいのか記事にしていこうかと思います。

 

ゆとり世代の特徴とは?

ゆとり世代に対する仕事の教え方の話の前に、まずゆとり世代とはどのような人を指すのか紹介していこうかと思います。

 

1、自分勝手にものを考える傾向がある。(協調性が無い)

ゆとり世代の方々は、基本的に周辺の人・環境・状況に合わせる事を苦手としています。

個人の自由や個性が尊重された教育を受けれた反面、集団行動や周りとの協調の事を考えなくなった結果自分勝手になったと考えられていますね。

 

2、マニュアル至上主義。

言われた事しかやらない。とも言い換える事が可能ですね。

自己判断や、工夫と言ったものをあまり能動的に行わない為、仕事を行う際に「言われていないから(指示されていないから)やらなかった。」と言った事を言い始める事が多々あると思います。

ある1つの明確な答えが用意されたものに対しては強いのですが、感覚や経験や応用を利かせる仕事を苦手としているとも言い換えられそうですね。

 

3、苦労や努力が嫌いですぐに答えを欲しがる。

ゆとり世代は、実験や検証を繰り返して、体で成功する道のりを覚えていく作業を苦手とする傾向にあります。

上記の「マニュアル至上主義」の項目でもお伝えしましたが、やはり答えを自分の努力で見つけ出すという考え方はあまり持ち合わせていないという事でしょう。

成果が出ると保障されたものから手に取って行動を取るとも言い換えられますね。

 

4、チャレンジ精神が貧弱。

ゆとり世代は、チャレンジ精神が比較的貧弱になる傾向にあります。

戦って勝つ、という考え方で積極的に何かをしようとはしないという事ですね。

逆にゆとり世代の特徴には、周辺への貢献に重きを置く傾向がみられていますから、戦わせるよりも貢献をさせるという路線の方がよりマッチしています。

 

ゆとり世代の仕事のどう教え方はどうすればよいのか?

ではそのような特徴を持った”ゆとり世代”の人々に、仕事をどのように教えていけば良いのでしょうか?

 

その為の手順や考え方を幾つか纏めてみました。

 

敢えて具体的手順を教えずに、ヒントだけ与えて仕事をさせてみる。

上記でお伝えした通り、ゆとり世代はマニュアル至上主義的に仕事を進める傾向がありますね。

ですから、挑戦心や自分の頭で考えるような行動をあまりとらずに生活していた面もあります。

 

そんな彼らに自分で考える力を身に着けさせるためにも、是非「ヒントだけ与えて、具体的な手順を自分でやらせてみる」という仕事を増やすというのはどうでしょうか?

ミスが許されない仕事なら、掃除の手順でも構いません。朝の庭掃除でも構いません。ダメージが出ないようミスが許される仕事を、自己判断させてみるという事です。

 

上手くいけば、自分で考えて行動する力が底上げできます。

そして、自分で考えて行動する事に対する自信が付くはずです。

 

他人がどう感じるのか?に着眼点をおいた行動を心がけさせる教育をする。

上記の「敢えて具体的手順を教えずに、ヒントだけ与えて仕事をさせてみる。」の具体的ヒントです。

 

例えばお茶くみ、例えば電話対応、例えば営業。

なんでも構いません。

「その仕事で関わる相手が喜ぶ事は何ですか?」と質問してみて下さい。

もし答えが浮かばないなら、

「自分が受けたら嬉しい対応とは何ですか?」と質問してみるといいです。

 

相手の視点に立って行動する力を養える為協調性の無さを克服させやすくなるうえ、更に自分で考える力も底上げできます。

 

目標を細かく設定し、1つずつ着実に成果を上げさせる。

チャレンジ精神に劣る傾向のあるゆとり世代の方々を育成するに当たり、いきなり大きな、大まかな仕事を差し出したら折れてしまう可能性があります。

こんな時はどのようにすればよいのでしょうか?

 

細かく目標を裁断して、小さな目標をたくさん作るようにすると良いです。

 

営業の○○さんに電話をかける。とか、資料を作成するのに必要な情報を収集する。とかの小ささに裁断します。

 

チャンレンジ精神が無くて大きな、大雑把な目標を掲げられても唖然としてしまう人であっても、「営業の○○さんに電話をかける。」なら簡単に出来ますよね?

その小さな目標を100個200個と重ねたらどうなるでしょう?

結果的に大きな目標を達成できるようになるという事になります。

 

チャレンジ精神に疎くても、こういったチャレンジ精神の無いなりの行動プランを立てて上げれば、良いという事です。

 

理屈をちゃんと聞いてあげる、解説してあげる。

ゆとり世代は、理屈が無いと動けない傾向にもあります。

また、ことある事に理屈っぽい事を言う傾向もあります。

 

理由は、不確定要素のある事、ないし、リスクと取る事を恐れているからです。

答えが無いものを自分で開拓する事が兎に角苦手と言う事です。

 

ゆとり世代の人を育成する際は、まず理屈でもちゃんと解説して上げる事が大事です。

 

そして、何か言いたがっていたならちゃんと聞いてあげる事が大事です。

 

「やればわかる!」で、現場に放り出すと身動きが撮れなくなる子が出てしまいます。

なので、まずはちゃんと何がどうなっているのか理解させるところから始めるといいです。

 

ライバル意識を燃やさせるのではなく、貢献している事を感じさせるやる気付けをする。

ゆとり世代の特徴の1つに、ライバル意識の弱さがあげられます。

 

「同僚が○○円売り上げた」とか、「同期が部長に昇進した」とか、そういうライバル意識が出るであろう事象があってもそれに反応しないという事なのです。

だからこそ、ライバルがどうのこうのというやる気付けをさせるのではなくて、「貴方のこの行動をしてくれたおかげで、こんな成果が出たんだよ!」という感じに評価をしてあげれば良いのです。

 

貢献にフォーカスをします。

 

ライバル意識を燃やさせようとするよりも、より効果的に人のやる気を引き出せるはずです。

 

まとめ

ゆとり世代を効率的に育成する為にも、

敢えて具体的手順を教えずに、ヒントだけ与えて仕事をさせてみる。

他人がどう感じるのか?に着眼点をおいた行動を心がけさせる教育をする。

目標を細かく設定し、1つずつ着実に成果を上げさせる。

理屈をちゃんと聞いてあげる、解説してあげる。

ライバル意識を燃やさせるのではなく、貢献している事を感じさせるやる気付けをする。

 

と言ったやり方が有効打となると解説させていただきました。

 

何かと扱いが難しい世代とも言われているこのゆとり世代なのですが、昔ながらのやり方を押し付けてしまうのではなくて、あくまでもゆとり世代に合わせた教育法で教育していくという視点で物を考えていく方が良いでしょう。