お世辞を至る所で使っている人がいます。
彼らは、不思議といつでも笑顔で、それでいていつでも丁寧な対応を続けています。
多少の理不尽があっても、相変わらず周辺に丁寧に対応し続けています。
彼らはどのような原動力が元になって、そのような対応をしているのか?
その心理を、そして特徴を述べていこうかと思います。
お世辞を使う心理とは?
お世辞を言う人の心理に、迎合行為というものがあります。
これは、相手に自分を評価してもらう為に様々な行動を取る事を差しています。
ではこの迎合行為には、具体的にどのような物があるのでしょうか?
例えば、卑下、賛辞、共感、同調、と言ったものが含まれます。
ただ、謙遜の気持ちや本心から出た言葉と言うニュアンスではなく、あくまで自分の保身・相手への不信の結果出て来る言葉であるという部分が重要です。
恐怖する心から、こういった行動が出て来る訳ですから、自然な人間関係とは少し程遠いものがありますね。
また、お世辞を使う側も心理的に、不本意な発言を延々とする羽目になってしまっていますから、内心いい気はしないと思います。
相手も大事ですが、自分も大事です。
自分に正直な人間関係を築こうと努力する事で、このお世辞を言う癖から脱却できるのかも知れません。
お世辞を言う人の特徴
続いては、お世辞を言う人の特徴面を述べていこうかと思います。
お人柄が良いね。とよく言われる。
お世辞をよく使う人は、第三者への非常に丁寧な振る舞いが起因して、よく人柄の良さを褒められます。
第三者の目が気になって仕方ありませんから、相手の動き・言動に敏感に気づく事が出来、結果相手の要望になるべく沿った動きが出来てきてしまうからです。
ただ、そう褒めてくれる人の中には、何か違和感のような物を感じる人も居る事でしょう。
「あの人は何かに怯えていないか?」と、
「何だか無理をしているな…」と。
こう感じる人に当たると、壊滅的な人間関係にまではならなくても、自然な人間関係を築く事が難しくなるでしょう。
卑下が多い。
お世辞を使う人は、卑下する事が多くなりがちです。
卑下する効果は、自分を落とす事により相対的に相手を持ち上げる事です。
自分なんて~と言う事で相手に自分を弱く見せ、緊張をほぐそうと考えているとも言えますね。
そうやって評価を得ようと考えた結果が、この卑下なのです。
無理に笑顔を作る。
お世辞を使う人は、無理に笑顔を作り出す事もあります。
笑顔を向けられて嫌な思いをする人はまずいません。
基本的には、相手は笑顔を見ると気分が良くなるか、横ばいかのいずれかになりますよね?
怒れたり苛立ったりはしないはずです。
だからこそ笑顔を作ります。
笑っている瞬間は安全だと感じているのかも知れませんし、安心できるのかも知れませんが、笑顔を作っている本人は内心でいい気はしていないものなのです。
実は他人を不愉快な気分にしてしまっている。
人による部分なのですが、お世辞を使う人は他人を不愉快な気持ちに誘い込んでしまっている可能性もあります。
お世辞を使う心理の奥底には、自分の評価が下がる事に対する不安があります。
だからこそのお世辞ではあるのですが、そのお世辞が通らない・見抜くのが上手い人も一定数居るのです。
この手の人物は、お世辞を言っても喜ばないでしょう。
また、お世辞を使った所で、逆に怒れてくるかもしれませんよね?
解る人には、「何かに怯えて、無理に自分を作っているな…」と感じられますが、全員がそうもはありません。
「本心でもない笑顔を作っている。アヤシイ」と感じられたたり、「なんだか違和感のある人間だ」と、変な感覚を持たれたり、「お世辞はそもそも好きではない。何故本音を語らない!」と考える事だってあります。
そういうい人にとっては、不愉快な気持ちを起こさせてしまいうかもしれません。
お世辞を使う人は、他人の自分に対する評価の増減にビクビク怯えている。
最後に、お世辞を使う人は、内心ではビクビク怯えている傾向にあります。
お世辞に関して言えば、他人評価を気にする心理とかかわりが深く、第三者に自分を高めに評価してもらう為の行為をしないと評価が落ちるのではないか?と、内心ヒヤヒヤしているのです。
お世辞を使わなかったから評価が必ず悪くなる、というものではありませんし、それだけが要因となって評価を大きく落とす事はまずないのです。
活躍面、実力面、中身の面、言動行動の面、会話の面、長い付き合いの中で気づく面、と、色々な面を複合的に評価して人間関係が完成するからです。
とはいえ、そんな世間の人間観とお世辞を使う人というのは多少考え方が離れた存在だという事が解ると思います。
世間は想像以上に厳しく評価を下すと、過剰に悪く思い込み続けている訳ですね。
まとめ
お世辞を使う人の心理は、迎合行為と言う物が原理であり、相手に自分を合わせる事で自分の評価を挙げようとする行為だと述べさせていただきました。
また、特徴としては
- お人柄が良いね。とよく言われる。
- 卑下が多い。
- 無理に笑顔を作る。
- 実は他人を不愉快な気分にしてしまっている。
- お世辞を使う人は、他人の自分に対する評価の増減にビクビク怯えている。
と言った特徴があるとも述べさせていただきました。
お世辞は適切に使えば、人間関係の潤滑油くらいにはなってくれると考えています。
ですが、所詮は潤滑油。
沢山使ったからと言って、一定以上の効果は見込めないものなのです。