間違いの指摘は凄く難しい。
言う方は「指摘したら相手に恨まれないだろうか?」と不安になり、
言われる方は「何だか悔しい!」と憤らせてしまう傾向にあります。
つまり指摘は難しいのです。
この記事では、そんな指摘を簡単にこなす方法いついて論じています。
参考になさってください!
大前提として覚えて頂きたい”指摘”の考え方
指摘をするという行動は、凄く慎重な取り扱いが要求されるものです。
指摘を受けた側の心の中では「負けた・非を認める」というニュアンスで受け止めざるを得なくなります。
これは、人によっては屈辱的な気持ちを誘発させます。
従って、慎重な指摘を心がけないといけないという訳なのです。
具体的には、
- 相手の分を一部でもいいので認めて上げる事
- 言い方に気を配る事
- 指摘する時は指摘をする環境にも気を配る事
ですね。
詳しく見ていきましょう。
部下に指摘する方法
まずは部下に指摘をする方法です。
円滑な人間関係を構築しつつ、相手のミスを治す方法とは何でしょうか?
1対1で意見を述べ、部下に恥をかかせないようにする。
まず、お話をする場を考えます。
なるべく1対1で話すようにしてください。
第三者に聞こえるような場所で、注意をしてしまうと“ある種の恥さらし”をさせられている、という気分を誘発してしまうのです。
そうなれば、話は聞いてくれるかもしれませんが、本人は無駄に恥をかかされたと感じるうえ、あなたの事が心の奥底で恨むようになります。
1対1で話を付けても同じなのですから、なるべく守秘的な注意をすべきなのです。
それに、自分の時間を使って、どこかで待機し、1対1で対等に注意したほうが部下も真面目に聞いてくれやすくなります。
相手に意見を述べる余裕を与える
部下が縮こまって何もできなく・言えなくなる可能性を抑えるべきです。
怒鳴りつけたり、押し付けたり、相手の話ややり方を全否定すると、意見を述べる余裕が失われてしまうのです。
「怖いし、何も言えない…」
「怒られたらどうしよう…」
部下の心に恐れを作ろうものなら、自発的な何かをする事が全くできなくなってしまうという訳なのです。
こうならない為にも「部下が意見を述べられる程度の余裕」を含ませた指摘を心がけるべきです。
「ただ、この部分は良かったぞ」
「俺だって若い頃はミスをやったさ…そう、あの時は…」
こんな感じに、締めの言葉を別の話にしてみたり、自分のミスの話も織り込んで茶を濁してみたりと心の負担を重くしないようにした方が良い、と言う訳です。
そうやって締めたほうが、後味も悪くなくなり、後味が悪くなくなれば変な心の重石になりにくくなります。
部下だからという理由で好き放題怒るのは辞める事
もしあなたが、
「上司とはかくあるべきだ」
「部下は上司の意見を100%聞き入れるものだ。自分がそうしてきたんだし今後もそうあるべきだ」
と、考えているなら、その考えは改めた方が良いでしょう。
昔は当たり前だったやり方というのは、現在では通用しないのが普通です。
自分が受けたのと同じ形式のやり方で指導をしても、その指導が部下に合ったものとは限らないという意味です。
もし指摘の仕方が「無意識」になってしまっていたのなら、そのやり方を一旦見つめ直してみてください。
- 本当に効果があるのか?
- 何の意味があると考えて、怒っているのか?
と。
もし感情のコントロールが効かないのであれば、それは訓練の問題です。
無意識に指摘をしていた、だけならやり方について再考する必要性が出てきます。
折角指導をする立場にあるのですから、円滑な人間関係を構築できる上手な指摘の仕方で挑みたい所ですよね!
上司に指摘する方法
上司に指摘をする、というのは凄く難しいものです。
なにせ、自分より偉い立場の人に物も申さなくてはならないのですから。
ここでは上司に指摘をする方法について述べています。
参考になさってください。
遠まわしな表現で伝える、この時は絶対に1対1で伝える事。
直球で物申すやり方より、遠まわしに相手に感づかせるという要領で指摘をすると良いでしょう。
「この部分は本当にコレで大丈夫なのでしょうか…?」
「見返してみたのですが、この部分が本当に正しいのか不安です…」
こんな感じに伝えるのです。
少なくとも一方的に「ここが違う」と言うよりかは衝撃が少なめです。
同じミスの指摘であっても、言い方次第で伝わり方は大きく異なります。
また、1対1(もしくはメール等で)伝えるという事もお忘れなく。
間違いの指摘を第三者に聞かれたりするのは誰だって嫌です。
また、上司ともなれば、第三者に聞かれて自分の上司としての資質を疑われたら心底ショックです。
だからこそ、1対1になった時や、メールで言うべきなのです。
上司は立てるもの
上司は心の奥底でこう思うものです。
「自分は先導を切る人だ」
「自分は指導する側の人だ」
「立場上、部下に悪い所を見せる訳にはいかない」
こんな精神状態ですから、部下から指摘をするというのが困難である事が、何となく解りますね。
でも指摘すべき所は、ちゃんと指摘するべきです。
そのためにも、上司はちゃんと立てましょう!
話の終わりに一言付け加えるだけでも大分気持ちが違ってきます。
「話は変わりますが、先日の会議の時は助かりました!」
「そう言えば、前の仕事の時フォローありがとうございます」
と言った感じにするのです。
褒められて嫌な気持ちになる人はいませんから、まずは相手を上司らしく立てて上げる言葉をかけてあげてフォローをすると良いでしょう!
もし指摘する事も難しい上司なら”更に上の上司”に当たる。
いわゆる”話の分からない上司”にあたってしまったら、対応を変えた方がいいでしょう。
指摘の内容が他愛もない、どうでも良い物事であればいいのです。
ただ、その間違いが組織や自分に甚大な影響を与えるものであるのなら、間違いは早々に指摘したださないといけません。
もし上司の聞く耳に問題があるなら、”更に上の上司”に当たってください。
本当に大問題であれば必ず対処に当たってくれます。
上司だって、その上の上司に当たられたら折れざるを得ません。
まとめ
部下に指摘する方法として、
- 1対1で意見を述べ、部下に恥をかかせないようにする。
- 相手に意見を述べる余裕を与える
- 部下だからという理由で好き放題怒るのは辞める事
上司に指摘する方法として、
- 遠まわしな表現で伝える、この時は絶対に1対1で伝える事。
- 上司は立てるもの
- もし指摘する事も難しい上司なら”更に上の上司”に当たる。
と言う事を述べさせていただきました。
あなたの人生の一助になれば幸いです。