「さぁ高校生になったぞ!バイトでもして稼ぎたいなぁ」

と、思ったのもつかの間。

進学先の高校にて「高校ではバイト禁止です!」

と聞いて、納得いかないぞ!と理不尽な、何とも煮え切らない思いをさせられている人も居るのではないでしょうか。

 

何故、高校サイドはアルバイトを禁止しようとするのか?

その理由を探っていきましょう。

 

高校がバイトを禁止する理由1:学業優先だから

名目上、この理由を上げている高校が一番多いことでしょう。

アルバイトにエネルギーを集中させると、その分学業への集中が削がれてしまい、最終的に成績が落ちる事への懸念が、アルバイト禁止の第一の理由です。

 

高校生ですと学業に専念すべき年齢ですし、その後の進学の事を考えると勉強に集中してほしいと考えるのが、学校と言う物です。

 

また、学校サイドとしてはこう言われるのを避けたいと思っています。

「成績が落ちているけど、アルバイトを許可しているのが原因なのでは?何故学業を優先させないのだ?」と。

 

そう言われ無い為にも、アルバイトは禁止したくなる訳です。

 

高校がバイトを禁止する理由2:生徒を危険から守る為

高校生がアルバイトとなると「危ない橋を渡る子」が一部出てきます。

キャバクラのような、時給の良い接客業の一部は高校生にとって不適任な仕事である訳ですが、そういう仕事をしていた事実が認められていたなら、尚更アルバイト許可を出していた学校サイドが責められる事になります。

 

 

また、お金を稼ぐ事になりますから、今度はそのお金の使い方や、お金に関するトラブルという心配事が増える事になります。

  • アルバイトで稼いだお金でギャンブル
  • アルバイトのお金をだまし取った

といった、お金絡みのトラブルも存在しますよね。

 

そう言ったことから、バイトそのものがある程度の危険性を持っていますし、お金絡みの問題を解決しないといけないといった理由もあって禁止されることがあります。

 

高校がバイトを禁止する理由3:学校行事に参加しなくなるから

放課後にある部活でしたり、学校行事でしたり、そういった授業外のイベント等に参加しないという事態を避ける為にバイトを禁止しているなんてこともあるようです。

 

 

僕個人的には、これは行きすぎなのではないか?と思うのですが、学校としては部活動や行事等にはちゃんと参加してもらいたいという狙いがあるのでしょう。

アルバイトを許可した結果、部活動やら行事を開催するよりアルバイトをしてしまう生徒が増えてしまって、結局行事が消滅するのを恐れているのだと思います。

また「それは自由すぎる。社会で生きていくうえでは問題がある考えで育ちそうだ」と懸念しているのだと思います。

 

高校がバイトを禁止する理由4:責任能力が高くないから

高校生という立場であれば、問題が起きた時に大きく親の責任が問われてくるものと思われます。

つまり、責任能力が高くありません。

責任能力が無い分だけ、親に迷惑がかかるかもしれませんから、そういうトラブルの種を撒かない為にも、アルバイトを禁止しているのです。

 

例えば、アルバイト中に何か事故に巻き込まれた時ですと、間違いなく保護者と担任の先生が出て来る事になります。

その後は関係者との話し合いには、保護者や先生が共に付いてくる状態で進める事になりますし、入院ともなればその費用は親持ちという事になってくるのです。

 

どうであれ、責任を完全にもてていない以上、アルバイト等をさせて無用なリスクを背負わせたくないというのが、学校の思いなのです。

 

高校がバイトを禁止する理由5:その高校の過去の生徒がアルバイト先で大事件をやらかした

完全にとばっちりですが、こういうパターンもあるという話を1つ。

かつてはアルバイトが認められていた高校であっても、そのアルバイトの許可を取り下げる事があります。

 

それが何故かというと、以前居た生徒がアルバイト絡みの大きなトラブルを作り出したという事です。

 

例えば、人命にかかわる大事件を起こしただとか、公序良俗に反するアルバイトをしたとかです。

そう言う事をすると、ニュースに報道されたり、新聞の一面を不名誉な形で飾ったりと、そういった事が起きた拍子に、アルバイトを全面禁止にするというパターンも存在しています。

そうなってしまっては、学校サイドのアルバイトに対する対応を変化させざるを得なくなりますよね。

 

そのように、アルバイトが禁止という話になるケースも一部存在しています。

 

まとめ

高校がアルバイトを禁止してしまう理由は、

  • 学業優先だから
  • 生徒を危険から守る為
  • 学校行事に参加しなくなるから
  • 責任能力が高くないから
  • その高校の過去の生徒がアルバイト先で大事件をやらかした

と言った要素があると述べさせていただきました。

 

正直な所、日本は個人に自己責任を強く要求するより、学校サイドに教育の責任をある程度持たせるという考え方が支配的だと思います。

それも相まって、アルバイトを生徒にやらせられなくなっているという現実があるのではないか?と感じています。