放置後問題、ないし子供を放置する親に関するニュースが時折流れていますよね?
親は何故子供を放置するのか?また、何故子供を大事にしようとしないのか?
凄く興味深い部分ですよね。
今回は、そんな放置子を作り出してしまう親の特徴・心理を述べていこうかと思います。
育児放棄(ネグレイト)も分類分けする事が出来る。
まず最初に、放置子を生み出す元、育児放棄の形についてです。
実は育児放棄(ネグレイト)というものは、複数種類に分類する事が可能です。
1つは、消極的ネグレイト、もう1つは、積極的ネグレイトです。
詳しく見ていきましょう。
A、消極的ネグレイト
こちらは、保護者の育児にかかわる財政上・金銭上・精神上・時間上・知識上、必要なモノや知識が致命的なレベルで不足してしまっている場合に起こる育児放棄です。
勉強をするか、モノと金不足が度が過ぎているのなら財政支援を受ける事で何とか持ち直させるよう指導すれば、ちゃんと解決するタイプの育児放棄と言えるでしょう。
どちらかと言えば、不可抗力に近い育児放棄ですね。
B、積極的ネグレイト
積極的ネグレイトとは、育児に必要な知識・環境・状況が整っているにも関わらず育児をしないパターンです。
育児をする環境が整っているのにあえて育児をしないという事を差して、積極的ネグレイトと言います。
社会的にも道義的にも大きく突っ込まれるのは、こちらの積極的ネグレイトの方でしょう。
何故親は、育児放棄をしてしまうのか?
親が育児放棄をしてしまう理由と言っても、一概にこうだと言い切る事は不可能です。
なので、幾つかのパターンで紹介いたします。
1、育児に対する極度の疲れ・ストレス
1つは、育児に対する疲れやストレスと言った物があげられます。
この手の親は、自分の事で手いっぱいになってしまっており、子供に意識をむけて上げる事が出来なくなったが為、育児放棄をせざるを得なくなったと言えるでしょう。
人間の性質は千差万別です。
例えば、
夜泣きや、頻繁なオムツの交換、子供のごはん作り等が「当たり前」と感じる方もいますが、「激凄まじいストレス」に感じる方もいます。
ストレスそのもに対する耐性が皆無で、育児どころではないという方もいるでしょう。
何がストレスに感じるのか?何故ストレスに感じるのか?どうすれば感じ方を変えられるか?と言った所を探っていき、ストレスにならないよう取り計らう必要がありますね。
2、子供の愛し方・接し方が解らない。
子供をどう愛すればいいのか?また、どう接すればいいのか解らず当惑・困惑し、育児放棄状態になる事もあるようです。
「何故子供を愛さねばならないのだろう?」
「どう、子供と接すればいいのだろう?」
と深く深く考え込んでしまい、育児に支障が出てしまっています。
哲学チックな悩みを持っているのかもしれませんし、何か複雑に考え込んで袋小路に入り込んで動けていないのかも知れませんね。
これに関しては、一度自分で考えるのを辞めて頂いて、「ネットや本に書いてある子供との接し方・子供の愛し方」の項目通りに動いていただくといいでしょう。
自分で愛する方法が解らず当惑するなら、まず誰かのやり方を真似てみればいいという事です。
4.子供から好かれていないと感じる/子供が言う事を聞かない。
この手の原因で親が育児放棄をする理由は、親自身が条件付きの愛の元で育ったからではないでしょうか?
自分が小さなころに、親に条件付きの愛で育てられてきた訳です。
「○○を達成すれば、子として認める」
「○○でなければ、ウチの子じゃない」
と。
これらは条件付きの愛です。
こういった条件を突きつけられると、条件を達していなければ愛を受け取る事は出来ないし、認められないと強く思うようになります。
するとどうなるか?
周囲に対して不安感、不信感を抱くようになるんです。
「仕事が終わった…自分はあの人にとって用済みになったのだからいつ牙をむいてくるか解らない…。」
「ある社会的地位でなければ、社会に認められない。馬鹿にされそうで怖い。」
と。
そして、その影響は子育てにも出てきます。
自分が受けてきた、条件付きの愛を子にまで押し付け始めてしまう訳です。
4、親がまだまだ、未熟
親が未熟であれば、子育てに当然影響が出ます。
ここで言う未熟というのは、子供を育てる心意気、でしたり、小中学校で学ぶであろう最低限の倫理が不足しているというニュアンスです。
ニュースを見れば、育児放棄をしたのちに親げインタビューがなされ、そこでも相変わらず凄く無責任そうな態度で、悪気なく罪状を語っているなんて物を見かけますよね。
どうしてああいう態度になるのでしょうか?
僕は、親の未熟さが余りに過ぎてしまった結果そうなったと考えています。
大人になるまでの過程で、親とは?子とは?子育てとは?と、色々な概念を積み重ねる事で1人の人間が完成する訳ですが、その中の”何かが文字通り欠落”している場合、社会的にマズい事をやっても悪びれる事が無くなってしまうのです。
それが何か?
という感覚で、重大なミスをしでかすという事です。
この手の親からは、一刻も早く子供を引きはがして、親は親で学び直す所から再出発を図らねばならないと思います。
5、親もまた虐待・放置を受けていた。
最後のパターンは、親もまた虐待や放置子としての扱いを受けていたという事です。
親自身が幼少期の頃に、同じくその親から虐待や放置子としての扱いを受けてしまっていた場合、子供にそれを返してしまう事があります。
自分が親に無視された、育児放棄されてきた、虐待された…こういった事を受ける事で今度は自分の子供に向けて、似た事をやってしまうのです。
こうなる原因は、親からの攻撃的な対応を受け入れる一方で、自身は原因等をよく考えていなかったからだと考えています。
「何故、こんな事になったのか?」
「親はどういう精神状態だったのか?」
「他の家庭はどんな様子だったのか?」
「親はなぜそういう行動を取ろうと考えたのか?」
色々な考察を深める事で、「あっ、うちの親はめちゃくちゃだったんだ」と気づく事が出来ると同時に、同じミスを繰り返さない為にどうすればいいのか、また、自身の親以外の所で上手く回っている家庭をお手本にできるようになります。
ちなみにですが、少なくとも、本気で嫌な思いをさせられた人は自分が同じことをしてはいけないと気づくものです。
同じ嫌がらせを他人に平然と返せるという事は、それが精神的に重い負担では無かったからだと思っています。
事を重大に受け止めていれば、同じことを2度と繰り返すまいと思えますし、同じ光景を見たいとも思わないですからね。
まとめ
ここまでの話を纏めますと、育児放棄の理由は
- 育児に対する極度の疲れ・ストレス
- 子供の愛し方・接し方が解らない。
- 子供から好かれていないと感じる/子供が言う事を聞かない。
- 親がまだまだ、未熟
- 親もまた虐待・放置を受けていた。
ですね。
放置子を作り出す親は、自分が受けたことと同じことを子にやってしまっていたり、そもそも子育てをしていい精神状態・知識でない事も多いと言えますね。